独立行政法人 労働者健康安全機構広島産業保健
総合支援センター


センター通信

産業保健相談員レター 2024年5月 ~依存症 最近の話題~

2024.05.09

産業保健相談員(産業医学) 加賀谷 有行 皆さん、新年度になって心機一転して仕事に励んでおられるでしょうか。今年の3月から海の向こうのスポーツ界で巻き起こったギャンブルの話題は記憶に新しいことでしょう。 (スポーツ界で話題になったギャンブル依存症|医療・健康コラム|ファミリードクター) 今回は、依存症に関する最近の話題を紹介します。① 2024年3月に広島県依存症対策推進計画が策定されました。  ...

産業保健相談員レター 2024年4月 ~骨粗鬆症予防への第一歩 -転倒災害予防のために~

2024.04.30

産業保健相談員(栄養指導担当) 吉中 由美子 皆さんは、10月20日の世界骨粗鬆症デーをご存じですか? 国際骨粗鬆症財団(IOF)と世界保健機関(WHO)が共同で、骨粗鬆症と骨代謝障害の啓発を目的として1998年に制定しました。「世界中から骨粗鬆症による骨折をなくす」ことを目標に、毎年、骨粗鬆症デーには世界規模でキャンペーンが展開されています。日本各地でもイベントが開催され、2023年には呉市で市...

産業保健相談員レター 2024年3月 ~フェムテラシーの考え方について (情報提供)~

2024.03.12

産業保健相談員(産業医学担当) 吉岡 嘉暁<はじめに> Femtech(フェムテック)とは、最近聞かれるようになった造語(合成語)でFemale(女性)+Technology(技術)のことです。女性のライフステージにおける「生理・月経」「妊娠期・産後」「プレ更年期・更年期」等の様々な課題を解決できる製品やサービスをFemtechと呼んでいます。<フェムテラシーとは> フェムテックにさらにリテラシー...

令和6年2月22日 広島県町議会議員研修会で、産業保健相談員と産業保健専門職が講師をつとめました

2024.02.29

令和6年2月22日(木)にメルパルク広島で開催された令和5年度自治功労者等表彰式並びに広島県町議会議員研修会にて、当センター 産業保健相談員 松本 直子と産業保健専門職 寺村 清美が、研修会講師を務めました。まず、産業保健専門職 寺村 清美が「産業保健の現状と働き方改革による健康経営~産業保健総合支援センターにおける最近の取組み~」のテーマで講演しました。労働力人口の推移、転倒災害発生状況など産業...

産業保健相談員レター 2024年2月 ~化学物質の自律的管理で産業保健活動 ヨシ!~

2024.02.01

産業保健相談員(労働衛生工学担当) 山岡 和寿 近年、化学物質の自律的管理が話題になっています。「具体的に何をすればいいのだろうか?」との質問をいただくことがあり、回答を考えていると約半世紀前の運転免許取得時の記憶が蘇りました。 座学で交通ルールや車の仕組みなどを学んだ後、いよいよ車の運転です。助手席の教官がアクセルの踏み方、ブレーキの踏み方やタイミング、方向指示器の出し方などをアドバイスしてくれ...

産業保健相談員レター 2024年1月 ~化学物質の自律的管理に関して -産業医の立場から考える現状と課題- ~        

2024.01.04

産業保健相談員(産業医学担当)        (三菱ケミカル株式会社人事本部全社統括産業医)真鍋 憲幸 化学物質による労働災害を防止するための労働安全衛生規則等が改正され、自律的な化学物質管理が求められはじめた。国は、原則として物質ごとの個別規制ではなく、危険性・有害性に関する情報伝達の仕組みを拡充しつつ、目的達成のための条件を提示し、事業者は、その情報に基づきリスクアセスメント(以下、RA)を行...

産業保健相談員レター 2023年11月 ~運動指導等を通じた労働者の健康保持増進のための個別訪問支援事業;転倒・腰痛ゼロ災!訪問支援事業~

2023.11.01

産業保健相談員(運動指導担当) 松本 直子 令和5年より「運動指導等を通じた労働者の健康保持増進のための個別訪問支援」がスタートとなり、実際に事業所へ訪問して参りました。事業所では、働く高齢労働者が増加する中で、加齢に伴う起因や身体活動不足、座りすぎに伴う「健康二次被害、災害」が増加する現状です。それらの課題に専門家(保健師・健康運動指導士等)を派遣し、解決に取り組み自主継続が可能となることを支援...

産業保健相談員レター 2023年10月 ~職業がんの発生と予防対策について~

2023.10.02

産業保健相談員(産業医学担当) 升味 正光 私は中国労災病院健康診断センターで産業医学を学んだ後、東広島市の某半導体製造工場で専属産業医をしていました。その時に20~30歳代の男性に発生した精巣がん2人、甲状腺がん2人、胆管がん1人、膀胱がん1人に出会ったことが、職業がんの研究を始めるきっかけになった。その後は職業的に暴露する化学物質による発がん性に関する研究を続けている。IARC(国際がん研究機...

産業保健相談員レター 2023年9月 ~職場の転倒防止のために高年齢労働者に求められること~

2023.09.01

産業保健相談員(運動指導担当) 仁田 靖彦 わが国で進行する少子高齢化は様々なところで年々深刻な社会問題となっています。労働現場においても急速に高齢化しており、それと比例するように転倒災害が増加しています。厚生労働省の「令和4年高年齢労働者の労働災害状況」の資料によると、60歳以上の高年齢労働者の転倒発生率は、20歳代の平均と比較すると、男性で約3倍、女性では約15倍であり、高年齢になるほど転倒に...

産業保健相談員レター 2023年8月 ~職場の中の発達障害について~

2023.08.01

産業保健相談員(発達障害担当) 西村 浩二 近年、企業等の現場において職場不適応のある社員の背景に、発達障害があるのではないかと考える人事や管理職の方から話を伺う機会が増えてきました。私はこれまで、広島県や静岡県で発達障害の支援機関で働いてきておりますが、相談者の年齢層を見てみると19歳以上の成人期の方が6割から7割を占め、職場での悩みを起因とした相談も多く寄せられています。また、2019年に実施...
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