独立行政法人 労働者健康安全機構広島産業保健
総合支援センター

　医療は日進月歩、かつては不治の病と思われた病気も、多くは早期発見で治療可能になり、私たちの寿命はますます伸びています。

　しかし、病院に「（産）婦人科」はあっても、「男性科」はなく、これは、医療の対象である成人とは男性であり、女性は「産む」性に限定して捉えられてきたことを示しています。
　一方、今や多くの女性が男性と共に定年まで働く時代となり、今日、女性たちの健康は、単にその女性個人の問題ではなく、彼女の職場においても、

彼女の家庭においても、そして社会全体においても、男性にも大いに影響する共通の課題であると言えます。
　昨今「生理の貧困」が話題になるにつけ、女性の生理にも関心が高まりつつありますが、生理や女性特有の疾病、更年期の問題などに触れることは、半ばタブー視されてきており、

男性ばかりか女性自身も、正しい情報を得て、きちんと理解できているとは言い難い状況です。
　リプロダクティブ・ヘルス・ライツ（性と生殖に関わる健康と権利）について学び、「彼女」の問題としてではなく、「私たち」の問題として、女性の生涯にわたる健康の問題について、一緒に考えていきましょう。